経営者がまずやるべき事

経営者がまずやるべきことは、目的を明確に設定することです。

この目的の設定は、しているようで、できているようで、

ほとんどの経営者ができていないのが現状です。

自分の会社をどうしたいか?

どのような会社にしていくのか?

それによって仕事の仕方や、方法は全く変わってきてしいます。

「そんなのは分かっているよ!」

「そんなの当り前だよ!」

そう思っている皆様、本当にわかっています?

会社をしているからと言って、

会社を大きくする必要も、社員を増やしていく必要も、売り上げを上げる必要も

ないんです。

目的を何に設定するかによって会社を大きくする必要が生まれ、

目的を何に設定するかによって社員を増やしていく必要が生まれ、

目的を何に設定するかによって売り上げを上げる必要が生まれてくるんです。

よく経営者に会社をどうしたいか聞くと、

「会社を大きくしたい」

「売り上げを増やしたい」

ひどい経営者になると

「お金持ちになりたい」

「いい車に乗りたい」

こんなことを、恥ずかしさもなく堂々と言う経営者がいます。

ここで上がった目的は、目的ではなく目標や手段であることに気づいていないの

です。

会社を大きくすることも売り上げを増やすことも、その先があるはずなんです。

どうして会社を大きくしたいのか?

どうして売り上げを上げたいのか?

それが大切であり、それが目的です。

例えば

今年は「彼女をつくるぞ!」と心に決めたとします。

これは、目標でしょうか?目的でしょうか?

※目標・・・目安、目途  ※目的・・・実現しようとして目指す事柄。

当然これは目標であります。

なぜなら、彼女をつくるといっても、どんな彼女でもいいわけではありませんよ

ね。自分が好きと思えたり、この人といると落ち着く、そんな人でなければ、彼

女ができても意味ないですよね。

だから、彼女をつくるという目標がありその先に何かの目的があるからこそ、そ

の目的に準じた彼女だから意味があるのです。

ややこしいですが(笑)例をふまえて説明します。

【目的】いつまでも幸せな家庭を築きたい。

【背景】自分には今、彼女がいない。

【目標1】女の人と出会う。【手段】友達に女の人を紹介してもらう。

【目標2】女の人に好意を持ってもらう。【手段】好きな人をデートに誘う。

【目標3】彼女をつくる。【手段】告白をする。

このように細分化した場合、いつまでも幸せな家庭を築くために、一つの目標と

して、まずは彼女をつくるという目標を設定しているだけなのです。

この目標は、他にもたくさんあることでしょう。

例えば、家庭を築くために、もっと安定的な収入を得るだとか、

いつまでも幸せな家庭を築くために、健康に気を付けるだとか、

目標は目的達成のためにいくらでも設定できますし、

その方向性が間違っていなければ、大小かかわらず設定すればいいのです。

そう考えると、売り上げを上げるという目的は、ここでいう彼女をつくるという

目標と同じことなんです。

どうして目標を目的としてはいけないのか?

目標と目的をはき違えていけない最大の理由、

それは、売り上げを上げるだとか、会社を大きくするということでは、

その目的に向かって共に歩んでいく社員に伝わりづらく、

共感してもらうことがあまりできない目的だからです。

もっと言うと、会社の目的と掲げながら、このような目的は、

社員から見たら、会社の目的ではなく、社長の目的にしか感じられないのです。

だからこのような目的ではダメなんです。

だから、目的を設定せず漠然と只々売上向上のために、仕事をこなしている会社

は儲からないのです。だって社員が会社を大きくしたい、売り上げを上げたい、

心からそう思ってないんですもん。

もっと社員が誇れる、皆の士気が上がる、そんな目的を設定してブレずにその目

的を目指し、会社を運営していかなくては、良い会社にはなりません。

まとめ

目的を設定することは、大切な事であり、社員が会社が未来に向かってどのよう

に進んでいくべきかを示してくるものであります。

会社の安定を求めるのであれば、

もしかしたら今のまま無茶をせず、会社を大きくしなくても、そこそこで良いの

かもしれない。

ご飯を食べていければいいのであれば、

社員を雇わず家族経営で、大きな会社展開をしなくてもいいのかもしれない。

しかし現時点である程度会社が安定しているにもかかわらず、会社を大きくする

ために色々な挑戦をする(会社の経営の根幹を揺るがすようなチャレンジど)

ご飯を食べていければよかったはずなのに、無理をして多店舗展開を行う。

このように、目的と目標や手法があべこべの会社が多すぎます。

しかし、間違えないでください!

ここで記載している会社を大きくすることや、売り上げを求めることが悪いとい

うことを言っているわけではありません。

大切なのは会社をどうしていくか?

その目的を明確に設定することで

会社を大きくすることが必要なのか?売り上げを上げる必要があるのか?

が決まってくるということです。

あくまでも会社の拡大や、売り上げ向上は、

目標であり、目的ではない。

目的を達成するための目標・手法であることをしっかりと認識してください。

会社の目的を設定すること、それは経営者の仕事です。

目標は、経営者じゃない人でも、目的に沿って設定することができるのであれば

良いと思いますが、目的だけはだめなんです。

会社は生き物です。

設立当初と考えが変わったり、代を引き継ぐこととなり、新たな目的を定めるの

であれば、あいまいな目標に左右されることなく、会社の方針(目的)を変えて

いけば良いのです。

それを理解し、どのような会社にしたいのか?

どんな会社を目指していくのか?

しっかり考えてください。

そして最後に大切なことは、

その目的を社員に理解していただき共通認識することです。

社員全員は難しいかもしれません。

しかしそんな社員が、心から経営者の目的を理解、または理解しようと努力する

人のいる会社であれば、

必ず会社は大きくなり、素晴らしい会社となることでしょう。

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