皆様の会社では、社員が自分の会社の売上、前年比、各部署の売上、粗利、純利
益、社長の使った経費などの数字を知っているでしょうか?
私の知っている会社では、売り上げくらいは知っているけど、
あとはほとんど知らないという会社が多い気がします。
私の会社では、役員はすべての数字を知っています。
そして、社員にも各部署の役員から、その数字を公表するように言っています。
なぜか?
まずは数字を知ることにより、会社の透明性が現れることと、
それぞれの社員が、何をどう頑張るべきかを明確にすることができます。
「頑張って売り上げを上げろ」
こう言われても、実際どのくらい上げるべきで、
どの部分が現状どうなっているのか、
これらの事が明確に目で見てわかる状態でなければ、暗闇をただ走れと言われて
いるのと同じであります。
それでは、目標がわからず、
大きな成果を上げることはできないでしょう。
社長によっては、数字なんて社員は知らなくていい。
言われたことを一生懸命やればいい。
そう本気で思っている社長がいますが、それでは、成果は上がりません。
人は向かうべきゴールが見えるから、
そこに一心不乱に走ることができるのです。
そのうえで数字というものは、誰が見てもわかりやすく、
何より間違いがない明確なものであります。
だからこそ、数字を明確にし、
その数字を社員と共有することで、
何をすればよいのかという、向かうべきゴールを設定してあげるのです。
知られたくない
そんな事を言われても・・・
会社が利益を上げているのに、社員の給料が少ないと思われたくない。
会社が利益を上げていないのに、社長の給料が高いことをばれたくない。
こんなに経費使っているんだ。
こんなことも社員には知られたくない。
そんなことを思っている社長さん、たくさんいますよね(笑)
こういう感情って社員は数字を知らなくても薄々気づいていますよ。
自分だけが儲かれば良い。
自分だけが良い暮らしをして、幸せになれば良い。
そんな小さいこと思っているから、あなたの会社は鳴かず飛ばずなんですよ。
だって、一部上場企業なら、数字が明確に提示されるのは当たり前ですよね。
もっと堂々としてください。
いつもは社員の前で偉そうにしてるんでしょ。
だから社員に、これだけやっている社長だったら、いい車乗ったっていいよな。
これだけの経費を使っているから、そのおかげで人脈や、情報が自分の会社には
入ってくるんだな。
そう思わせるような、でっかい経営者になってください。
業績が上がっていないけど、もっと自分たちが頑張れば、給料は上がる。
そんなモチベーションの上がる会社にしてください。
社員は家族です。
皆の幸せを、社長が自ら作り出し、
それを社員が感じ取れる会社だからこそ、
会社は大きくなり、業績も上がっていくのです。
まとめ
誰だって、臭い物に蓋をしたいものです。
でもそれは、臭いからです。
もっと社員を思い、社員の家族を思い、みんなで幸せになりましょう。
本気でそう思ったとき、
きっと堂々と全ての数字を社員に提示することができるようになります。
そしてそうなることで、社員は自ら動くことが少しづつできるようになります。
だって、行くべき道がわかっているから。
やるべきことが明確だから。
結果そのような効果が、
会社を良い方向に導き、
経営者も前より潤うこととなるのです。
口ばっかの、偉そうな、小さい経営者ににならないでください。
絶対に経営者の器以上には、会社は大きくなりません。
社員が有能であっても、あなたがそれをコントロールできないのであれば、それ
は宝のもち腐れであります。
数字を社員と共有し、胸を張った経営をしていきましょう。
そうなることが、会社を大きく業績を伸ばしていくことにつながるのだから。