社長が営業をすること悪いことではありません。
しかし、社長が仕事をとってくるよりも、営業が仕事をとってくる方が会社は儲
かります。
当たり前のことですが、社長は一人です。
でも営業マンは増やせばいくらでもいるからです。
だからこそ、社長しかできない営業に磨きをかけるのではなく、
営業マンが営業しやすい武器を社長が作り出し、
その武器を使って営業マンが仕事をとってくること。
この方が効率がいいに決まっているんです。
良くこのようなことを聞きます。
「営業が全然仕事をとってこないから、結局自分がとるしかないんだよな~」
本当にそうでしょうか?
仕事をとるためには、会社の強みを作り出しているのでしょうか?
ちょっときついことを言うと、あなたが社長という役職がなくても本当に仕事を
とることはできているでしょうか?
安くやります。
一生懸命やります。
これでは限界がありますし、こんなことは当たり前です。
他の会社より値段が高くても、または同じ値段なら、弊社を選びたくなるような
強み(武器)がなければ多くの仕事を、つかみ取ることはできません。
その強みの後に、
安さや、一生懸命といったものがあって、長い付き合いのできる友好関係が生ま
れるのです。
武器を増やし、武器を磨くこと
この強みは、業種や会社規模や地域に根付いた仕事かどうかなど、様々な事柄で
変わってきますので、ここでは、例えを用いてお話ししたいと思います。
例えば1~5までの仕事の工程があるとします。
自分の会社は2の部分を行っていました。
この2の部分を多く取るために、2に付随する1と3の仕事部分をできるようにし
ていきます。
もちろん1と3を生業にしている会社にはその部分では初めは負けてしますかも
しれません。
でもいいんです。
目的は2をとることですので1と3部分に関しては儲けはとりあえずなくてもい
いという考えで、原価でかまいません。
ここで大切なのは、1から3まで全て任せられる会社であるということをお客様に
認知してもらうことです。
このメリットは、見積もりで、1と2と3部分があるわけですから、合計が安価
になればお客様にはいいわけであります。
今までは、2の部分だけで勝負していたからきつかったが、1と3を原価で考え
2を出すのであれば、少しくらい2が他社より高くても、合計では安価になるわ
けです。
このやり方が良いという話をしているのではなく、
このように、論理的にこういう部分を増やすのは、営業をしやすくするため、
営業マンの武器を社長が増やしているということが、大切なのです。
この多くの武器を増やすこと、
武器に磨きをかけること、
こちらに経営者は力を入れていくことで、他社よりも強みの多い会社となり、結
果仕事が多くなってくるのです。
まとめ
経営者である本人は、会社の特徴、会社の強み、この部分は他社に負けない。
そのようことを、明確に他人に述べることができるでしょうか?
もしも社長がそれを明確に話さないのであれば、営業に仕事をとって来いという
のは、無茶な話になります。
それでは、営業マンが無能なのではなく、
社長が無能だから、
仕事が取れないのです。
今それを明確に言えないのならば、
会社の強みを、武器を自ら作り出してください。
社長という名前で、地元のつながりで仕事をとってくることも大切ですが、
そんなことよりも、皆が仕事をとれる環境を作り出すこと、
社員が、胸を張って、自社の強みをお客様に話すことができること。
そのことのほうがよっぽど大切ですし、
長い目で見た時、その方が必ず会社を大きくなり、儲かることとなるでしょう。